【 用語説明 】
[ レインバイブレーション ]
( Rain Vibration )
ケーブルは、天気に関係なく、風によって振動を生じることがあるが、特に、雨混じりの風によって
引き起こされる振動をレインバイブレーションと呼ぶ。
わが国では、名港西大橋(1985年完成)の架設時に初めて観測された。
振動の原因は、図に示すように、雨粒がケーブルの表面にリブレットと呼ぶ流れを形成するため、
ケーブル断面の形状変化が起こり、振動を引き起こすとされている。この場合、斜張橋のようにケー
ブルが斜めに張られている場合が、大きな振幅となる。防振方法については、ケーブルの形状変化や
表面の凹凸をつける工夫、更にダンパーをケーブルソケット部に取り付けるなど複合的な対策が適用
されている。